こんにちは、grandstreamです。
今回は、書籍「道は開ける」をもとにして「悩みを解決する方法」について解説してみたいと思います。人生を生きていく中で辛く、悲しい時期は誰にでも訪れます。そして悩みを抱えているひとも多くいるのではないでしょうか。
この本では著者D・カーネギーが「あらゆる人間に共通する悩みの実態と克服法」を述べています。
カーネギー自信も”悩みの人”で、「悩み」に徹底的に向き合い、数多くの専門書を読破しました。そして本書で彼なりに噛み砕いて説明してくれているわけですね。
本記事では、「道は開ける」の中で述べられている悩みを解決する方法から、僕自身が共感した箇所をピップアップして解説したいと思います。
悩みを解決する方法6選
ではさっそく見ていきましょう。
1.今日一日の区切りで生きよ
明日嫌なことがある、とか、将来が不安だとか悩みはつきませんよね。そういうときには次のことを頭に留めておくと良いでしょう。
明日のことを考えるな、明日のことは明日自身が考えるだろう。一日の苦労はその一日だけで十分だ
もちろん将来に対する計画とか、配慮は必要だけど、心配する必要は無いということですね。
いつまでも過去や未来のことにこだわっていては、身が持たない。今から就寝までの時間頑張ろうということです。
自分の荷物がどんなに重くても、日暮れまでなら、誰でも運ぶことができる。
確かに、今日一日の辛抱だ、と思えば乗り切れますよね。そうやって、一日乗り切れれば、明日も乗り切れる。だから、今日一日の区切りで生きることが大切なんですね。
2.悩みを解決する魔術的公式
本書では、悩みを解決するルール、を次のように提示しています。
- 「起こりうる最悪の事態とは何か」と自問すること。
- やむを得ない場合には、最悪の事態を受け入れる覚悟をすること。
- それから落ち着いて最悪状態を好転させるよう努力すること。
例えば、就職面接に挑むのが不安で悩んでいるとします。
そこでまず第一に、「面接時に起こりうる最悪の事態」を考えます。以下が想定されますね。
- 受け答えがうまくできない。
- 面接に落とされる
第二に、「最悪の事態を受け入れる覚悟」をします。
- 面接に落ちても、他にも会社があるし、別の仕事を探せばいい。
- その会社に行けなくても、死ぬわけではない。
最後に、「最悪状態を好転させるよう努力」します。
第二のステップまで自問すれば、いくぶん気持ちが落ち着くのでは無いでしょうか?
そこからは、今できることを精一杯やるのみです。今回の例で言えば、面接の練習になるでしょうか?
この公式において重要なのは、最悪の事態を受け入れる覚悟をすることでしょう。失敗しても大丈夫、と思えることが気持ちの安定に繋がるというわけですね。
3.忙しい状態でいること
忙しい状態でいることで、なぜ悩みを払拭できるのか?それは人間は「一つのこと」しか思考できないからだといいます。
本書では例として、目をつぶって「自由の女神」と「翌朝の予定」を同時に思い浮かべてみようと書かれています。
さて皆さんは、「同時に」思い浮かべられたでしょうか?「交互に」思考はできても、「同時」は難しいのではないでしょうか?
つまり、何かに没頭していれば、悩み事を考えるスキが無いわけですね。
これは個人的にもとても共感できたパートです。僕も精神的に非常に参っていたときがあったのですが、目の前の仕事に集中しているときは、気持ちが安定していることに気づいたんですね。
だから、悩み事を払拭したいときは、仕事や趣味など、何でも良いので多忙にしてみることをおすすめします。
4.不安の種になっている事柄が起こる確率は?
「心配事の9割は起こらない」という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。
著者は幼い頃、雷鳴がなると、打たれて死ぬんじゃないかと震え上がったそう。でも、一年間で落雷で死ぬ人など、35万人に1人だといいます。そんなことで悩んでも仕方がないわけですね。
もっとも、おとなになって雷鳴に悩んでいる人はいないかもしれません。しかし、仕事の悩みを例に取ってみましょう。果たして「その悩みごとが起こる確率はどの程度なのだろう」と考えたことはあるでしょうか?
意外と、その悩みは杞憂に過ぎないかもしれません。
5.避けられない運命には調子を合わせる
2の「悩みを解決する魔術的公式」で説明した、「最悪の事態を受け入れる覚悟をする」にニュアンスは近いですね。
このパートでは、実際に起ってしまったことに対してどう向き合うのかについて書かれています。
著者は幼い頃、遊んでいるときに屋根裏から降りる際、左手の人差し指の指輪が引っかかり、指がちぎれてしまったそう。彼は天命を受け入れ、その後は、指が一本ないことを意識するのは月一回あるかないかだと述べています。
起こってしまったことはしょうがない、避けられない運命には調子を合わせるのが重要です。
6.厄介事を数え上げるな、恵まれているものを数えよう。
本書には次のような、著者の知り合いのエピソードが書かれている。
ハロルド・アボットは食料雑貨店を経営していたが、多額の借金を負い、精も根も尽き果てていた。新たな職探しにむかう道中で、通りの向こうから両足のない男がやってきたといいます。その彼はニッコリして「おはようございます。今朝はよく晴れましたねえ。」と挨拶しました。その時ハロルドは自分がどれほど恵まれているかを悟り、生気がみなぎってきたといいます。
みなさんも、ちょっと手を休めて、「私はいったい何を悩んでいるんだろう?」と自問してみると良いかもしれませんね。
自分の心配事など、大したことないのかもしれません。むしろ自分は結構恵まれている方なのかもしれません。
まとめ
さて、今回は書籍「道は開ける」より、悩み事を解決する方法について、個人的に印象に残った箇所をピックアップしてみました。
本書では、これ以外にも膨大なエピソードとともに、過去の人達がどのように各々の悩みを克服してきたかがまとめられています。我々よりも遥かに過酷な人生を歩んできた人たちばかりです。
この本から学べることは非常に多いと思います。悩みが尽きない人は、一度読んで見ることをおすすめします。
では、今回はこのへんにしたいと思います。
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