注意と思いやり

先日、勤務先で先輩に軽く注意されることがあった。ほんの些細なミスだ。

それでも僕は不愉快な気持ちになった。

人から注意を受けると、僕はその人に腹が立つ。と同時に、なんでこんな些細なミスをしてしまったんだと自分にも腹が立ち、やるせない気持ちになるのだ。

「わかってる、わかってんだけど、たまーにミスしちゃうのよ!すんませんねぇ!」

内心そのように思っている。

そしてこのネガティブ感情は数時間~1日程度続く。基本的には、家に帰り、おいしいご飯を食べ、風呂に入り、ぐっすり眠れば、だんだんどうでもよくなってくる。

果たして僕は短気なのだろうか。HSP気質なのだろうか。一般の人々はどうなのだろう。

ほんの些細な、取るに足らないミスを小姑のように注意してくる人に接したとき、腹が立つのではないだろうか…。アンケートでも取ってみたいものである。

ともかく、ミスが些細なものであれ、複雑なものであれ、僕は人から注意されるのが好きではない。好むと好まざるとにかかわらず、不愉快な気持ちになってしまう。どうしようもない。

こと些細なミスで注意されることに関しては、そうそう毎日起こるものではないと思う。僕の場合もまあ、数か月~半年に1回とかそんなものかと思う。

なので、会社員ってそういうもんだよね、そういう日もあるよねってことでやり過ごすことができる。

でもこれが仮に毎日、グチグチ指摘されたらどうか。結構ボディブローのようにダメージが蓄積して、会社を辞めたくなってしまうだろうな、と思う。

まあ、そんな会社はさっさと辞めてしまうか、そういう人と関わらない部署に異動してしまうのが自分のメンタルにとっては良いのだろう。

ここまで、軽微なミスで注意されることについて書いてみたが、ここからは、「複雑なミス」に関する注意について僕の経験を交えて書いてみよう。

僕は前職はwebデベロッパーとして、従業員5名程度の小さな会社で働いていた。タスクは代表から直々に降ってくる。

で、自分なりに必死に考えて、完璧だと自分では思っているものを代表に打ち返す。

しかし、代表から見ればそれは不完全なものだった。むしろ僕が手を抜いているように見えたのだろう。それゆえ、テキスト上で(当時Slackというチャットアプリでやり取りしていた)、なんというか、とらえどころのない注意をしてくるのだ。

「もっと仕事に真剣に向き合いなさい」

「それはクリティカルシンキングができていないですね」

とかこういった類の指摘だ。

そんなこと言われたって、こっちはこっちで真剣にやってるのに。こういった「複雑なミス」に対する指摘はとらえどころがなく、「これ以上どないせえっちゅうねん!」みたいな気持ちになってしまう。

今思えば、ちょっとパワハラチックな感じもあるなあと感じる…。実際、それがあまりに苦痛で、半年程度で会社を辞めてしまったのだが。

ここまで、些細なミスと複雑なミスに対する2パターンの注意のされ方(?)についてまとめてみた。

僕にとっては結構どちらの注意のされ方もしんどいが、結局のところ、「言い方」が問題なのではないか…?という結論に至った。

些細なミスに関していえば、

「まあ、うっかりミスはしょうがないですよね。僕も時々やっちゃいますし。でも、なるべく減らしていけるように一緒に対策練りましょうか」

とか、言ってくれればダメージは少ない。

複雑なものに関していえば、もう少し具体的なレベルにまで落とし込んで、僕がどう対応すればいいのかを懇切丁寧に説明したり、実際にやって見せてくれたりするのが良いかと思う。

また、一朝一夕にはできないこともあるだろうし、長い目で見てほしいというのもある。

結局のところ、大事なのは、注意する相手に向けた思いやりと想像力なのだろうな、と思うとともに、自分がもし相手を注意する立場になったら最大限ここを意識して接したいと思った次第である。

コメント

タイトルとURLをコピーしました