こんにちは、grandstreamです。
僕は2020年末に抑うつ不安障害を発症し、日本でしばらく療養を続けていたのですが、2023年10月に晴れて、長年の夢であった海外移住(就職)を果たすことができました。
日本人の移住先としても評判の良いマレーシアに引っ越してきたわけですが、こちらでも引き続き服薬治療を続けたいと思っています。
そこで、このたび、マレーシアのローカルの病院「Sunway Medical Centre」に行ってきましたので、どんな感じだったか、体験談を写真も交えてお伝えします。
- ホームページからの予約の仕方
- 「Sunway Medical Centre」内部の様子
- 保険適用されるのか
- 自費の場合いくら掛かるか
などについてまとめてみたいと思います。特に、メンタル疾患持ちで、マレーシア移住を検討されている方の参考になれば幸いです。
「Sunway Medical Centre」を選んだ理由
はじめに、この病院を選んだ理由について説明します。
端的に言えば、転職エージェントに勧められたからです。
僕が海外転職活動していた際に使用したエージェントに、「マレーシアに行ってからも精神科で薬を貰いたいんですけど…おすすめの病院はありますか?」と聞いたところ、以下の2つの病院を教えてもらいました。
- ひばりクリニック
- Sunway Medical Centre
どちらも日本語対応しており、精神科もあります。
ただ、僕が入社した会社の社員さんによれば、ひばりクリニックは日本人向けの病院のため、金額が通常の2~3倍もするとの話でした。
その話を聞き、「Sunway Medical Centreにしよう…」と思ったのでした。
精神科の予約方法(WEBサイトより)
まず、「Sunway Medical Centre(公式サイト)」に行きます。
↑Sunway Medical Centreサイトトップページ
すると、お医者さんの検索バーが真ん中辺りにあるので、ここから検索します。
Sunway Medical Centreはどうやら総合病院なので、精神科医以外にもたくさんお医者さんがいるので、検索しないといけないんですよね。
僕の場合は、「psychiatry(精神科)」を選択し、「Dr Chan Yee Fai」先生をえらびました。理由は、土曜日診療を行っていたからです。(他の先生は皆、平日しか担当していないようでした)
検索ボタンを押すと、そのお医者さんの詳細ページに飛ぶので内容を確認しましょう。
↑お医者さん紹介ページ
ページの下の方に行くと、予約メールを送信するフォームがあります。ここに希望日と、症状、その他個人情報(名前や国籍など)を入力して送信しました。
↑予約フォーム
すると数時間後、日本人の方からこんなメールが送られてきました。
〇〇様
Sunway Medical Centreの〇〇です。
ご連絡有難うございます。ご予約をお取りする前に1点確認をさせてくださいませ。
ご希望いただいたDr Chan Yee Faiの診療時間は土曜日のみとなります。日本語のサポートを行っている日本人患者センターは、土、日、祝祭日はお休みを頂いております故、土曜日の診察はご自身で受付、受診いただくことになります。
もし、日本語サポートをご希望でしたら、平日診療を行っている専門医をお探ししますので、その旨ご返事いただけると助かります。尚、精神科の初診のご予約は最長1か月お待ちいただく事もございます。ご希望にそえない事がございますこと、ご了承願います。
では、ご返事お待ちしております。
とのこと。つまり、日本語しか話せない方向けに、精神科医(?)を探してくれるようですね!
でも僕の場合、英語で病状を伝えることはできますし、平日は仕事で空いていなかったので、日本語サポートはお断りしました。
その旨を伝え後、正式に予約完了メールが送られてきました。
そのメール内には、持ち物や、具体的にどういった流れで受診するか丁寧に記載されていました。(割愛)
受付〜受診までの流れ
まずはじめに、持ち物を確認しておきましょう。
- パスポート
- お薬リスト(英語で表記されたもの)
- 紹介状(あれば)
では、Sunway Medical Centreへ向かいます。場所の地図を載せておきますね。
今回僕が選んだ先生の場所は、「 Tower A 5階 A-5-5室」とのことで、Tower A5階にまずは向かいます。
病院の入口はこんな感じ。
↑病院の入口
エレベータでTower A 5階にいくとそこそこ広い受付スペースが眼の前にあります。
↑Tower A5階の受付
受付カウンタ―横に、受付番号発行機があるので、「resistration」というボタンを押して受付番号を発行します。
↑発券機
↑受付上部に呼び出し番号のモニターがあって、音声でも同時に案内してくれます。
番号が呼ばれたら、カウンターに行って、パスポートとか、紹介状とか、色々見せます。
初診であることを伝えると、最初にregistration用紙がもらえるので記入して、再びカウンターに持っていきます。
↑初診の人はこちらの紙に色々記入
ここで、受付の方に、保険が使えるかどうか聞いたのですが、加入している保険によってまちまちのようで、特に精神疾患は保険適用されない場合が一般的なのだと言っていました。(ここは要チェック。新しくわかったことがあれば随時アップデートします。)
僕はいったん今回は自費で支払い、レシートだけ取っておいて、後ほど会社に確認することにしました。
さて、受付が済んだら、担当のお医者さんがいる部屋の前のイスで待ちます。
自分の番が来ると、担当医の受付の方が呼んでくれます。あと、たぶんモニターにも番号が表示されます。
↑担当医の部屋の前のイスで待機。
僕はなぜか最後だった(初診だから?)ので、結局4時間以上待たされました。。。
院内にはフリーWiFiが飛んでいるので、暇つぶし用にPCとか持ってくるといいと思います。(なお、充電用コンセントも少しありました。)
受診開始
さっそく先生とご対面です。「How are you? How can I help you?」なんて聞かれたので、紹介状と現在服用している薬をスマホで見せて、症状についても英語で説明しました。
主に時間がかかったのは、日本で服用している薬がマレーシアで(この病院で)手に入るかどうかの確認でした。
一部、先生の馴染みのない薬もあったので、内線で調剤部門に何度か確認を取っていました。
結果的には、代用品があったので、なんとか事なきを得ました。参考までに、これまで服用していた薬と当病院で服用された薬の比較を載せておきます。
日本
- アルプラゾラム(抗不安薬)
- ロフラゼプ酸エチル(抗不安薬)
- スルピリド(抗精神病薬)
- ドンペリドン(制吐剤)
- カルテオロール塩酸塩(心拍数を抑える薬)
マレーシア
- アルプラゾラム(抗不安薬)
- クエチアピン(抗精神病薬、スルピリドの代わり)
- ドンペリドン(制吐剤)
- プロプラノロール(心拍数を抑える薬)
その後は、先生と少し雑談をして、次回のアポイントを取りました(1ヶ月後)。約20分程度の診察を終えました。
↑アポイントカードを貰いました。
受診後
受診後は、先生の担当の受付の人が処方箋を出してくれたので、これを「Pharmacy(薬局)」と書かれた受付に持っていきました。
↑処方箋
↑薬局の受付。総合受付のすぐ横にあります。
10分ぐらいで薬を受け取る事ができました。
↑もらった薬の一部。
薬の袋や箱に、容量用法が書いたシールが貼ってあります。
自費の場合のお値段はいかに!?
今回は保険適用されるかまだ分からなかったので、一旦全額自費で支払いました。
結論から言うと…以下のとおりです。
- 薬代:約12,000円
- 初回診察代:約7,000円
約2万円ですね。これが毎月となると、かなり手痛い出費です。
↑領収書。3つの赤枠が、それぞれ「薬代・診察代・合計料金」です。
まとめ
というわけで今回は、メンタル疾患持ちの僕が、マレーシアのローカル総合病院の精神科に行ってみた体験談を、写真を交えてお伝えしました。
気になる保険適用については現在調査中です。
進捗があればこちらの記事をアップデートしたいと思います。
少しでも参考にしていただければ幸いです。
コメント
はじめまして!
現在日本在住でこれからマレーシア移住を検討している者です。
私も心療内科の通院歴があり、このブログまで辿り着きました。もしよろしければ、マレーシアの病院のことをお聞きしたいのですがよろしいでしょうか?