こんにちは、おっちゃんです。
いよいよ最終回になりました。スリランカ滞在日記。前回は、スリランカのビーチ沿いの街、チラウとネゴンボでの滞在の記録について書きました。今回はその続きです。
ネゴンボからコロンボのホテルへ
↑今回はネゴンボからコロンボ南部へ移動。
さてさて、前回の記事にも書いた通り、ネゴンボでは本来3泊する予定だったのですが、外国人の多さ、喧騒、ドミトリーに窓がない、など当時メンタルが沈んでいた僕には少し落ち着かない環境でした。
というわけで、2泊したのち、コロンボ郊外の一人部屋に移動することにしました。まずはネゴンボのバスステーションからコロンボ行きのバスに乗り、そこから予約したホテルまでバイタクを呼んで向かいました。300円ぐらいだったかな。コロンボ中心部から南の方へ約30分。
思ったよりも遠いところに宿をとってしまったなと思いました。ところがちょっと問題発生。予約したはずの宿がない…?とりあえず近くで降ろしてもらって、「名前の似ている」ホテルがあったのでそこを訪ねました。
受付にはロン毛の50歳ぐらいのおっさん。僕のパスポートを出して名前を述べてもピンと来ていない。う〜ん、ほんとにここであってるのか?
予約サイトに掲載されている部屋の写真を見せてくれというので、見せたら、「あーここはウチだね」とのこと。どうやら、予約サイトに乗っているホテルの名称と微妙に異なるものの、一応合っていたようです。
しかしながら、そのおっさんは特に何かの権限をもっている感じでもなさそうで、ホテルの管理人らしき人に電話をし始めました。「なんか〇〇ってやつがチェックインしてきたけど、あってる?」みたいなことを確認していたのでしょうか。
とりあえずまあ、なんとかチェックインできそうではあったものの、ホテルの名称が違ったり、受付のおっさんが何者なのかわからなかったので(雑談を振ってきて、いい感じの人だったんだけどね)、念の為、「一応聞くけど、Wi-Fiあるよね??」と尋ねてみました。すると「ないよ。」とのこと。
いやいや、予約サイトの説明と違うやないかい、となり、ホテルの管理人らしき人に電話を繋いでもらい交渉することに。
そこでようやく、Wi-Fiつきの、同じクオリティの別のホテルを案内してくれることになりました。もちろん同じ値段でね。その別ホテルまでは、バイクで15分程度。
マハラガマという地域にありました。ようやく一人部屋にありつけてホッとしたのでした。
ホテルでのちょっとしたトラブル(?)
案内してもらったホテル「Golden City Hotel」はマハラガマ駅のすぐ近くにあります。なお、グーグルマップ上には表示されません笑。たぶん地元の人しか泊まらないんだろうなあ、なんて思いました。
なお、一泊約2000円、ダブルベッドにトイレ・シャワールーム、作業机など一通り揃っています。
さて、このホテルにはWi-Fiを求めて行ったわけですが、問題発生。なぜかYouTubeしか見れない。いやそれだと困るんですけど。。ほら、Gmailも見たいし、ブログも書きたいし。。
宿のホストに相談するとすぐに解決してくれました。たぶんルーターでそういう制限をかけていたんでしょうね。ところが翌日、今度はWi-Fiそのものが繋がらなくなってしまいました。
ホストに言うと「待っててくれ、10分ぐらいで直すから」と。でも、1時間、2時間待っても繋がらない。おかしい。
そうこうしてると、このホテルを紹介してくれた管理人から連絡がありました。どうやら、データの制限がかかっていて、再び使えるようにするには更に金額をチャージしないといけないといった趣旨でした。うーーん。
そのとき、別の考えがひらめきました。「テザリングすればいいじゃん。」そう、空港で買ったSIMカード。確か30日間で50GBのプランでした。そしてまだこの時点で10GBも使っていなかったのです。
出国まであと7日間で40GBもあれば余裕じゃん、と。というわけで遅ればせながらネット問題は解決しました。
実は安宿ということもあって、他にも少しばかり問題がありまして。ちょっと箇条書きでまとめますね。
- 1階なので窓のカーテンを開けづらい
- 巨大なアリが発生する
- 隣のリビングで大音量でTVの音が聞こえる
- 水シャワー
はい、まあ正直、水シャワーには慣れたし、TVの音に関しては耳栓すればいいし、カーテンは半開きで妥協しました。
ちょっと手こずったのは巨大アリ問題ですね。日本で一般的に見かけるサイズの4倍はあろうかというデカさのアリが床を歩いているんんです。5匹ぐらい。ちっちゃいのならそんなに気にならないんですが、ちょっと目障りなくらいでかいし気持ち悪い。
そこでアリの出どころを突き止めて穴を塞ぐ作戦に出ました。しかし穴がわからない。一旦穴塞ぎ作戦は諦めるか。。よし、とりあえず殺虫剤を買おう。てなわけで、スーパーで殺虫剤を調達。
翌朝8時半に目覚めると巨大アリが4匹程度歩いていました。よしよし、殺虫剤でとりあえず始末しよう。シューッと吹きかけると一匹のアリが足早に悶えながらバスルームの入り口付近の「穴に!」入っていったのです。ここか!!
調子に乗った僕はその穴めがけてスプレーを吹きかけました。が、これが大惨事を招きます。スプレーを吹きかけるやいなや、巨大アリが30匹以上うわーーーーって穴から大量に出てきたのです。「ひぃぃぃぃぃぃ!!!」ビーサンでひたすら踏みつけて。。まだ30匹で良かったよ。。なんとかすべて死滅させた後、その穴をトイレットペーパーを塞ぎ、事なきを得たのでした。その後は一度も巨大アリは見ていません。
コロンボ南部でひたすら散歩
さて、このホテルには7日間滞在しました。特に観光の予定は入れていませんでした。旅に疲れてしまったのです。そしてメンタル的にもそれほど芳しくありませんでした。僕には休息が必要でした。この7日間、なにもしない。でも、なにもしないなんて耐えられない。
毎日お昼ごろになるとちょっとした「焦燥感(restlessness、agitation、fidgeting)英語で何と言うんだろう。」が現れます。端的に言うと、「じっとしていられない、ソワソワして落ち着かない感覚」です。YouTubeやNetflixなどの動画をリラックスして見ることもできないのです。
これはもう、うつを経験した人にしかわからない独特の、そして結構辛い症状の一つです。そんなときにできることは、「外に出て歩く」ことしかありません。
でも、ここはスリランカ、昼はめちゃくちゃ暑いです。16時ごろ、建物の影が伸びてくる頃にようやく歩ける、そんな感じです。でも16時まで耐えられない。だから結局14時、早い日は12時には外に出てしまいます。
早く出てしまったときはどうするか。まずは30分ぐらい歩いて近くのレストランか、ピザハットに入るのです。ここで夜ご飯?を食べつつ、クーラーで涼む。そして夕方になったら本格的に歩く。毎日そんな感じでした。
さて、どうやって散歩をしていたかをお話しましょう。まずgooglemap上で、めぼしい目的地を定めます。ビーチでもいいし、湖でもいいし、どこかの公園でもいい。大体歩いて2時間ぐらいで行ける距離がいい。
↑黄昏時、ビーチ、犬
目的地に着いた頃には程よく疲れ、夕日が沈んできて、どこかベンチか階段に座って夕日を眺める。
↑首都近くの湖の夕景
僕が滞在していた地域では一人も観光客らしき人は見ていません。だからこそ、すれ違う人は皆僕を珍しそうに、見てくる。僕も負けじと、口角を上げて見つめ返す。すると、何人かに一人はニコッとしてくれるんです。これがうれしい。
散歩の道中は、時には大通りを外れてみたりする。すると巨大な畑が出現したり。この景色は僕だけのものだ。他の観光客には見れないだろう。そんなことを思って得意げな気持ちになったりする。
観光地をなぞる旅はどこか味気ない。散歩には散歩の良さがある。右手にはコンパクトデジタルカメラを握り、心が動いた瞬間にシャッターを切る。道中はそんなことを繰り返していた。
↑大通りから外れるとこんな田舎道
帰りは歩けそうだったら歩いてホテルに戻ったし、無理そうだったらバイタクで。途中に売店やスーパーで翌日のブランチとしてサモサやマンダリン(みかん)、グアバを買ったりしていました。
ホテルについて、シャワーを浴びてスッキリしたら、夜の7~8時。この時間帯になれば、散歩の効果なのか、副交感神経が優位になるのか、僕の心は大概落ち着いている。
ゆっくりとYouTubeなんかをみてダラダラする。21時過ぎには電気を消して本を読んだりする。眠くはないのだけど、早めに寝てしまう。そんな感じで7日間は過ぎてみればあっという間だった。その只中にいる1日1日はそこそこ必死だったのにね。
最終日、ホストファミリーに挨拶
最終日は、世界一周中でたまたま一緒にスリランカに滞在することになった友人と合流し、スリランカ旅当初にお世話になったホストファミリーにお礼の挨拶に行くことになっていました。
コロンボで、いやスリランカで一番大きなショッピングモール「One Galle Face Mall」に行って、チョコレートとかラスクとか甘いお菓子をご家族へのお土産として買いました。
そんなこんなで、夕方6時ぐらいにご自宅に到着。お兄さんとまず再会。次にお母さん。お兄さんに「スリランカ旅はどうだった?なにか楽しいことはあった?」って聞かれたので僕と友人(ほぼ別行動)それぞれの体験談を話しました。
そうこうしてるとお父さんが帰宅。あと、今回ホストファミリーに出会うきっかけとなった僕のスリランカ人の友人(日本にいる)とお母さんが電話で話していたので、僕らも日本語で彼女と話したりして、まったりした時間を過ごしました。
そのあと、なんと、夕食を用意してくださって(ちょっと期待してたけど笑)、シャワーも浴びさせてもらって、本当に何から何まで親切にしてくださってありがとうって感じですね。
↑お母さんお手製の最後のスリランカ料理
最後に一緒に記念撮影して、お別れしました。僕はその日の深夜便でスリランカを出国したのでした。
スリランカ旅まとめ
僕にとって当初抱いていたスリランカの印象は「シーギリヤ、インドっぽい」この程度のものでした。もちろん、全然間違っていなかったですよ。
シーギリヤなんて10年以上前から行きたいと思っていたので、行けてよかったです。そしてインドっぽいかどうか。僕はインドに行ったことがないのではっきりとはわかりませんが、カレーがメインというのがぽいですね。それから人の肌の色がひときわ濃かったですね。
だからこそ、すこしビビっていました。東南アジアとか欧米はまだしも、スリランカって結構カオスなんじゃないかって。そんな環境に俺は馴染めるのか、食べ物を美味しく食べられるのか、とても不安でした。ましてや不安障害という病気も抱えていますし。
まあそういうこともあって、正直最初はちょっとしんどかったです。だからホストファミリー宅にも結局一泊しかせず、その後はちょっといいホテルに5日間ほどいました。そうやって体をスリランカになじませていったんです。
そして合計3週間滞在してみてどうだったか。「人がとても優しい、子どもたちがかわいい」そんな印象が色濃く残りました。もちろん食べ物も最終的には美味しく食べられましたし、憧れのシーギリヤに行けたのも良かったです。
でも一番印象に残っているのはやはり「人」なんですよね。スリランカ。またいつか来ようと思います。
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