「少ないものとお金で楽しく暮らす」をコンセプトにKindle本や商業出版、各種SNSで活動されているなにおれ氏の最新刊「生きづらい人のための人生戦略」を読みましたので、雑感をまとめたいと思います。
本書を読もうと思ったきっかけ
なにおれ氏の「ミニマリスト式シリーズ」の本は以前よく読んでいましたが、結構参考になることも多かったです。
しかしなにより、このシリーズはアマゾンの定額読み放題「Kindle Unlimited」に登録されていたのでいっそう気軽に読むことができました。平易な日本語で書かれてますしね。
で、この度「生きづらい人のためシリーズ」が新たに始まるということでちょっと気になってました。彼のツイッターもフォローしてますので、結構な大作が出るんだろうなって、読書意欲を掻き立てられたわけです。
なお、本シリーズの第一巻目は例によって、「Kindle Unlimited」で読むことができます。今後の全シリーズも定額で読めることに期待。。
本シリーズの目的
本書の「はじめに」でも触れられているように、この度の新シリーズが目的としているのは、
生きづらさを抱えている人が、生きづらさから抜け出し、最終的には自分だけの生きる意味を見出すことで、充足感に満ち溢れた人生を実現すること
とされています。
本シリーズでは、生きづらさから抜け出すための人生戦略を前10ステージに段階を分け、「1冊1ステージ」で解説していく予定とのこと。その中で、本書はその1ステージ目というわけです。
著者は、ここまで体系立てて、生きづらさを抱えている人が最終的に生きる意味を見出すまでの道のりと、方法論を解説している情報は他にはない、と自負しているようです。
本書の流れ
本書は以下のような流れで進んでいきます。
- シリーズにおける本書の位置づけ
- 生きづらさとはなにか
- 生きづらさから抜け出す5つの人生戦略
- 人生をゼロから作り変える10ステージ
- 著者が生きづらさから抜け出した例+モデルケース3つ
気になるのは、そもそも著者が言う「生きづらさ」って何?って思いますよね。
著者は自身の経験などを踏まえ、生きづらさの元凶を次のように定義しています。
自分以外の他人がいるコミュニティに属することを強制されながらも、他人を自分の都合がいいようには動かせないことから生まれる人間関係の苦しみ
とのこと。
そして、生きづらさを感じやすいのは俗にいう「内向型の人」だといいます。世の中には「内向型」「外向型」の2種類が存在し、「内向型の人」は特定のコミュニティの中で逃げ場がない状況に追い込まれやすいのだそう。この辺のメカニズムは本書に詳しく書いてあります。
逆に言えば、自分が属するコミュニティを自由に選べるようになれば、苦しみから解放されるわけですね。
その具体的なステップが本書の中でわかりやすく説明されています。
全体を通しての感想
本書で一番腑に落ちたのが、後半で述べられている、具体例とモデルケースです。
読者にピッタリ当てはまるケースがあるとは限りません。
しかし、一人の生きづらさを抱えた人間が、現代社会において、いかにして、そこから抜け出し、充足感に満ち溢れた生活を送れるようになるかが具体例とともに詳しく記載されています。
しかも、著者の体験談を含めて4ケースあります。ここだけでも読む価値があるかもしれません。
というのも、このモデルケースを読むことによって、本書を総ざらい的に理解でき、「自分だったらどうするだろう」というところまで想像を喚起させてくれるからです。
また、なにおれ氏の考え方で比重が大きいと思ったのは、やはり、ミニマリスト的価値観ではないかと。
つまり、モノを手放す過程で、「これって要らないんじゃない?」という思い込みに気づくことができ、さらには、生活にゆとりが生まれるということ。
このゆとりが、いわゆる副業的な、自分の得意をお金に変えていく生き方の原動力になるのだと思います。
まとめ
僭越ながら、「生きづらい人のためシリーズ」の第一作目について書評してみました。
とても読みやすいですし、生きづらさが生まれる元凶(内向型、外向型)の部分に共感された方は本書の内容もスッと入ってきやすいのではないでしょうか。
ともあれ、筆者も述べているように、重要なことは、生きづらさの定義づけではなく、いかにしてそこから抜け出し、充実した人生を送るかということですよね。
本書のモデルケースだけでもまずは読んでみることをお勧めします。自分と重なる部分も意外とあるのではないでしょうか。
まあ、この辺にしておきます。新シリーズの第二弾以降も楽しみにしています。(できればKindle Unlimitedで一気読みしたい…。)
ではでは。
コメント