心の声に耳を傾けたいと思っている話

先日、「「うつ」の効用 生まれ直しの哲学(泉谷閑示 著)」を読んで、色々思うことがあったのでダラダラ書いてみます。

「うつ」の効用 生まれ直しの哲学 を読んでみた【書籍】
こんにちは、grandstreamです。 今回は、「「うつ」の効用 生まれ直しの哲学」を読んでみて、印象に残った点についてまとめてみたいと思います。 本書では、うつの原因を非常にシンプルなモデルで説明しています。また、本当にうつが治るとはど...

本書では、人間の体の仕組みを「頭(理性)」「心(感情・欲求)」「身体(感覚)」の3つに分解して、メンタル疾患の原因をわかりやすく解説しています。

つまるところ、「頭」vs「心=身体」という構図になっており、「〜こうあるべき」という理性が、本来「心」が欲している「こうしたい、これはしたくない」といった欲求を抑圧した結果、耐えきれなくなった「心=身体」が反逆に出たのが「うつ」であるということです。

この本を読んで、自分は割と「頭(理性)」が強めの人間だなあと感じるわけです。つまり、「〜するべき」とかいう思考傾向が強いような気がします。

完璧主義傾向があるといっても良いのかもしれませんね。だから、目標に向かってひたすらにコツコツ積み上げるのは良いのだけれど、それがうまく行かないとなると、ひどく絶望してしまい、病んでしまう。

まあ、完璧主義だからこそ、常人では成し得ない成果をあげることもありうるので、完璧主義を全否定したいわけでも無いのですが。

でも、メンタル疾患においては結構リスキーだよなって思うわけです。

だから僕はもうちょっと気楽に考えたい。

以前読んだレジリエンス関連の本では、「完璧主義でなく最善主義で行こう」みたいなことが書かれていました。つまり、自分がそのとき置かれた状況下で、最善が尽くせればおっけーっていう考え方ですね。こちらのほうが柔軟だし、自分にプレッシャーを掛けすぎなくて済むというか。

まあ、それはそれとして、そんなことを時々思い出しながら自分を労っています。

それとは別に最近思うのが、もう少し、自分の「心(感情・欲求)」の声に耳を傾けたいよなあってことです。先程も述べたように僕は結構「頭」でっかちなんです。完璧主義で、自分自身に「〜こうあるべき」みたいなことを思いがちなんですよね。

何をするにも、打算的に考えてしまったり。

こういう性格なんでしょうかねえ。昔から、勉強はできたほうだし、クラスで1番の成績をとったことも何度もあります。それによって自尊心を育んでいたのもちょっとは関係があるかもしれませんね。

コツコツ勉強すると良い点が取れるし、周りもすごいねって言ってくれるっていう成功体験。こういうのが有るから、「もっと勉強するべき」とか「有意義に過ごすべき」みたいな価値観が刷り込まれているのかも。

まあそんな感じで、「頭」が先行しがちなんですよ僕は。

でもそれは、メンタル疾患においてちょっとリスキーだということも学びました。

そこで、もう少し、「心」が何を欲しているかに耳を傾けたいんです。

自分がただ純粋にやりたいこと、やりたくないことがあるはずで、それはなんだろうって考えてみました。

  • 好きな音楽を聴きたい
  • ライブに行きたい
  • 海外のまだ見たことのない景色を見てみたい
  • ダイビングもやってみたい
  • 南国のリゾートでゆっくりしたい
  • 営業職はやりたくない
  • 週5日働くのはちょっとキツイ(仕事によるけど)
  • 歌がうまくなりたい
  • 友達とくだらない話をいつまでもしていたい
  • 夢を持ち続けたい
  • 美味しいご飯を食べたい

ぱっと思いつくのってこのぐらいかなあって思います。

多分まだまだ、ミクロな視点で見ていくと無限にあるのかもしれませんね。

毎日の生活の中で、ともすると「頭」に押さえつけられがちな「心」をもっと労りたいなって思うんですよね。僕らって人間であり、動物なんですよ。結局。動物的な部分が「心(感情・欲求)」や「身体(感覚)」。

ここ100年ぐらいで急激に社会が成熟してしまって、「頭(理性)」がでしゃばり過ぎているように思います。

だから、もっと人間らしい、動物らしい、わがままさを出していいと思うんです。

ところで、僕の好きなYouTuberに、「あつしのぶろぐ / ゆるく生きる」さんがいます。

彼は毎週日曜になんでもない日常Vlogをあげているんですが、動画の最初にいつも「今週も人間をやります」って言うんですよ。そして、なんでもない毎日を楽しんでいる。心のままに。そんなふうに見えます。

で、意外と「人間をやります」って奥が深いなって思うんです。

どれだけ多くの人が、「人間をやれて」いるだろうか?資本主義の、会社の歯車、一労働者に成り下がってはいないだろうか?

現代社会が押し付けてくる「こうあるべき」みたいな「頭(理性)」に「心と身体」が支配されてはいないだろうか?

もちろん、生きていくにはお金を稼がなければいけませんから、ある程度、現代社会(資本主義社会)の価値観を受容する必要があります。

でも、ある程度で良いのでは。心が疲れちゃってるんなら、無理はしなくても。

というわけで、頭でっかちな僕も、もっと心の「want」に耳を傾けて、今を楽しく生きれたらいいなって思っています。

そんな感じで…。

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