【12万円】マレーシアで内視鏡検査を受けてきた【胃カメラ・採血・超音波】

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こんにちは、おっちゃんです。

前回の投稿から2ヶ月経ってしまいましたね。一応は元気でやっております。最近はもっぱら音声配信で日々の心境を吐き出しているので、文章にするのはちょっとめんどくさいなって思っちゃってサボり気味です。

とはいえ今回は、記事としてまとめておいたほうがいいテーマかなと思い、久々にブログを書いている次第です。

というわけで、マレーシアで胃カメラをやってきましたので、どんな感じだったか共有します。異国の地で胃カメラを受けるとなると不安だと思います。そんな方の一助になれば幸いです。

胃に違和感を覚え、町医者へ

そもそも、胃カメラを受けることになった経緯を話しておきましょう。

2024年6月末ごろから、以下のような症状に見舞われました。

  • 謎の腹部膨張感
  • 胃酸が逆流してきてちょっと胸焼けする感覚、
  • 朝起きると口の中が酸っぱい

ちょっと不快だったので、General Practitioner(地元のお医者さん)に行くことにしました。そこで上記の症状を伝え、錠剤の胃薬を2種類ぐらいもらいました。

しかし、あまり効果はなし。もう一度同じお医者さんに行き、効果がない旨をお伝え。すると、今度は別の薬を出してもらうことになりました。錠剤と、白くてどろっとした液体の飲み薬です。これでも効かなければ、専門医を紹介しますとのことでした。

2週間薬を服用したのですが、こちらもイマイチ効果は感じられず。というわけで、専門医への紹介状を書いてもらい、専門医に診てもらう運びとなりました。

ちなみにマレーシアでは基本的に、まずは地元のGeneral Practitionerお訪れ、それでも改善しない場合、スペシャリスト(専門医)を紹介してもらう流れが一般的だと思います。現地採用の多くは会社が提供している保険に入ると思いますが、専門医に診てもらう場合、一旦自腹で支払い、あとから「領収書と紹介状」を専用の保険会社のアプリで申請することで、保険が適用され、返金されます。だから、紹介状なしでいきなり専門医に行くと、保険でカバーされない場合があるので要注意です。

もう一つ注意点としては、専門医はまず自分で予約を取ってから、紹介状を書いてもらうと良いでしょう。先生は予約してくれるわけではないので、忙しい専門医にあてがわれた場合、診察が遅れることがあるからです。

僕もてっきりすぐ診てもらえると思って指定の総合病院にいったら1ヶ月先まで予約が一杯で、結局もっと早く診てもらえる別の総合病院に自ら連絡を取り、そこ宛てに紹介状を書き直してもらうという面倒なことになってしまったので。

専門医へ(Subang Jaya Medical Centre)

というわけで、自分で総合病院を探して、胃腸病専門医とのアポを取りました。

僕が行ったのはSubang Jaya Medical Centreです。

一度目の訪問では、これまでGeneral Practitionerに出してもらっていたのとはまた違った薬を出してもらえました。以下の2つです。

  • ボノプラゾン(胃酸分泌の抑制)
  • メテオスパスミル(腹痛、膨張感の緩和)

こちらを2週間服用し、それでも改善しない場合、胃カメラをやりましょうという話になりました。。

そして2週間服用してみたのですが、こちらもイマイチ効いているのかよくわからず。

2回目の訪問で、そのことをお伝えすると、胃カメラの日程調整をすることになりました。「胃カメラはやったことある?」って聞かれましたが、初めてだったのでそれをお伝えすると、段取りを簡単に説明してくれました。どうやら、喉にスプレーを掛けて、鎮静剤を入れて検査するとのことでした。

その後、内視鏡の予約票みたいな紙を2枚ほど記入しました。これを検査当日に持ってくるように言われました。

検査当日の流れ

では、このセクションでは検査の流れを詳しく見ていきましょう。ちなみに検査前日の昼過ぎに病院から確認の電話があり、夜中の12時を過ぎたら飲食は禁止(少量の水はOK)、朝8時に来るように(内視鏡は11時半)とのことでした。

受付で支払い

病院に着いたら、まずは専門医のいるフロアの受付で予約票を見せてここで料金を払います。なんと驚きの3000リンギット(約10万円)。さらに検査後にも薬代?として追加で支払いがあるとのことでした。

採尿

料金支払い後は、待合室で待つように言われ、内視鏡検査の時間まで採尿、採血、超音波検査をやっていくことになります。看護師さんがすべて案内してくれるので指示に従っていればOK。

まずは採尿から。これは特に細かい指示はなく、20mlぐらいの容器を渡されたのでそれに採取し、窓口に渡しました。

採血

採尿が終わるやいなや、40〜50歳ぐらいの男性看護師さんに「採血すっぞ」ってな感じで採血場所へ案内されました。椅子に座り、右腕を台に乗っけて採血開始です。海外では初めての採血だったのでちょっと怖かったのですが看護師さんが「痛くないよ〜」とカタコトの日本語で声をかけてくれました笑。ちょっと安心。確かに、日本でやってもらうのと何も変わらず、たいして痛くなかったです。

超音波検査

これはなぜやったのかよくわかりませんが、腎臓のチェックをしていたようです。妊婦さんのエコー検査よろしく、ベッドに寝転がり、ローションを横っ腹に塗って専用の検査機器で腹部をなぞっていきます。とくに問題なしと言われました。

内視鏡(胃カメラ)

いよいよ胃カメラです。詳しく見ていきましょう。

専用の服に着替える

まずはお着替えから。薄っぺらいガウンみたいなやつを渡され、服を全部を脱いでこれを着るように言われました。「全部脱げ」って言われたので、まさかパンツも??と一瞬思いましたが下着は身につけて大丈夫でした。

待合室のベッドで鎮静剤を注射

着替えが終わったら、内視鏡をやる人たち専用の待合室のベッドに寝るよう言われました。ベッドは全部で6つぐらいあり、僕の他に2人ぐらいいました。

さて、ベッドで横になり、ブランケットをかけられてしばらく寝ていると、女性看護師さんがやってきました。まず左腕に血圧計、右手の中指にパルスオキシメーター(血中酸素濃度をはかるやつ)をつけられました。

そしていよいよ、鎮静剤の注射です。これは右手の甲から注射します。まずは注射針の先端部分だけを甲に挿します(鎮静剤は2回打つので、薬剤を注入しやすいように針だけ先に挿して固定するようです。)

さっきの採血よりはちょっぴり痛め。


↑検査後に撮影

ここに鎮静剤を注射します。注射された瞬間、すうーっと冷たい感覚が右腕から上にのぼってくるのを感じました。僕はこの初めての感覚に戸惑い、顔をしかめていたので、看護師さんに「痛い?」と聞かれ「いや、冷たい」と答えたところ「ああ、そうだね」と言われました。

さて、どんな薬剤を注入したのか、説明しておきましょう。その名も「ミダゾラム」です。

脳内のベンゾジアゼピン受容体にはたらき、神経細胞の興奮を抑える作用を示します。
通常、麻酔前投薬、全身麻酔の導入および維持、集中治療における人工呼吸中の鎮静、歯科・口腔外科領域における手術および処置時の鎮静に用いられます。

(引用:くすりのしおり)

麻酔投薬の前段階に使用される薬のようです。なお、ベンゾジアゼピン系といえば多くの抗不安薬がそれに該当しますよね。おそらく、手術前の不安を和らげ、気持ちを落ち着かせるという効果があるのでしょう。

僕はてっきり、この注射で眠くなって意識がなくなると思っていたので、「あれ?全然眠くならなくね?」って感じでしたね。

検査室に運ばれ、別の鎮静剤を注射

一回目の鎮静剤注射から20〜30分後、2人の看護師さんが近づいてきて僕のベッドを動かして検査室に運び込んで行きます(ベッドにはローラーがついてて移動できる)。

検査室には高そうなパソコンと検査機器が備わっていて、広さは6畳ぐらい?でした。ここで、ドクター(Chenさん)の登場です。「体調はどう?」と声をかけてくれました。

さて、いよいよ検査に入るのですが、まずはスプレータイプの局所麻酔を喉にかけられました。口を開けるように言われて、シューッとワンプッシュ。ちょっとスパイシーで軽く咳き込んでしまいましたが。この麻酔は「リドカイン」という表面麻酔薬でした。おそらく、喉の感覚を麻痺させて「オエッと」ならないように、また喉の痛みをなくして検査しやすくするためのものでしょう。

次に先ほど注射した右手の甲から再び、今度は別の鎮静剤を注入されました。このときもすうーっと冷たい感覚がのぼってくる感じがしました。これがメインの鎮静剤「フェンタニル」です。

鎮痛作用を有し、手術のとき、麻酔として痛みを抑えたり、激しい痛みを抑えます。
通常、全身麻酔、全身麻酔における鎮痛、局所麻酔における鎮痛の補助、または激痛に対する鎮痛に用いられます。

(引用:くすりのしおり)

この注射をされたあと、左側を下にして体を傾けるように言われ補助されながら体勢を変えました。次に口を開きっぱなしにしておく補助具を口に入れられました。青いプラスチックみたいなやつだったような…。意識があるのはここまで。。

次に覚えているのは、検査が終わって再びベッドが運び出されているときだったような。検査中の記憶は全くありません。鎮静剤の効果恐るべしですね!おそらく検査自体は20分ぐらいだったのかなと思われます。

ベッドで休憩

さて、はっきりと意識が戻ったのは1時間後ぐらいでしょうか。時計をよく見ていなかったので正確な時間はわかりませんが。。しばらく横になっていると、看護師さんがミロとクッキーを持ってきてくれました。かれこれ18時間ぐらいなにも食べていなかったので五臓六腑に染み渡りました(というのは言い過ぎ)。


↑検査後のミロとクッキー

少しゆっくりしてから着替えて、ひとまず検査終了です。

検査結果の報告

検査後、待合室でしばらく(1時間ぐらい)待っていると、カウンターに呼ばれ、胃の写真を見せてもらいながら、ドクターから直接検査結果の報告を受けました。

  • 食道と胃の境目が少し炎症を起こしている
  • 胃も全体的に赤みを帯びて炎症気味
  • 潰瘍などはなく、それほど心配しなくていい

というわけで、一安心。しばらくは飲み薬を続けて様子を見ることになりました。

なお、検査結果の写真とか、胃カメラ時のDVD一式もらえました。


↑検査結果書類。画像部分は少しぼかしてます。

まとめ

そうそう、最終的なお会計は3680リンギット(約12万円)。高杉!!

さて、あとは領収書とかもろもろ申請して、保険がおりれば返金されます。これは会社がどの保険会社に入っているかにもよるので各自HRに確認されると良いでしょう。

ちなみに、マレーシア人の友人も内視鏡を受けたことがあるようですが、彼女は民間の保険に入っているようで(月額6000円の積立保険)、それでカバーしたとのことでした。

内視鏡を受けた感想としては、全然つらくない!ということですかね。今後マレーシアで内視鏡検査を受けられる方の参考になれば幸いです。

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