「言語化の魔力 言葉にすれば「悩み」は消える 」を読んでみた【感想】

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さて、うつ・不安症で現在ちょっぴり苦しんでいる僕が最近読んだ本、「言語化の魔力(著 樺沢紫苑)」の中で個人的に印象に残った箇所を取り上げてまとめてみたいと思います。

「緊張しやすい」の対処法

著者の樺沢さんは人前で講演するときにも「まったく緊張しない」そうです。

なぜか。

彼は講演をしながら、会場にどういう人が来ているのか、一人ひとりがどんな態度で聞いているかなど、目の前の一人ひとりをつぶさに観察しているそうです。

講演しながらこういったことを同時進行でやっているので緊張する暇が無いのだとか。

人前で話して緊張する人は、自分のことを観察するから、「自分が緊張している」という事実に気が付くのです。自分ではなく、目の前の一人ひとりを観察すれば、心持ちがまったく変わります。

これはなるほど、と思いましたね。

僕は昔から現在に至るまで、人前で話すのがそんなに得意ではないし、緊張しやすいので、これは試してみる価値はあるかもしれないなと思いました。

「脳疲労」が諸悪の根源!

具体的には前頭前野の疲労です。これにより、ネガティブな考えがとにかく離れなくなるのだとか。

そして悩みを解決するために絶対にやらなければいけないこと、それは、「心と身体を整える」ことです。

さらに、疲労している脳は「危険のセンサー」である扁桃体が過敏になっている状態とのこと。ほんの小さな危険でもすぐに反応してしまう。

扁桃体が興奮し、緊急速報を発すると、あなたの「不安」「心配」「恐怖」を惹起します

これは僕も最近よく実感していることで、うつ状態がやや悪化している時は、ちょっとしたことですぐに不安発作が起きてしまいます。まぎれもなく、扁桃体が過敏になっているのだと感じます。

さて、この状態を改善するにはどうすればいいか。

すなわち、扁桃体の感度を下げ、正常に戻すことです。

ところで、ここまで触れていませんでしたが、扁桃体の興奮は前頭前野からの司令(言語情報)で鎮静化します。

健康な人の場合、危険を察知して扁桃体が興奮しても、「前頭前野」が論理的判断をして、言語情報を送ることで、扁桃体は速やかに鎮静します。

前頭前野が疲労している、つまり脳が疲労している場合、うまく扁桃体をコントロールできないのです。

では具体的にはどうすればよいのでしょうか。

つまりは、樺沢先生がYouTobeでもよく言っている「睡眠、運動、朝散歩」というわけです。このへんを詳しく知りたい方は本書や、YouTubeを見てみると良いでしょう。

必要なのは「興奮」よりも「リラックス」

ともすれば、ゲームやドラマに夢中になっていればストレスが解消できていると思いがちなのですが、長時間やり続ける、見続けてしまうと脳疲労が進んでしまうのだそう。

ゲームやドラマの「楽しさ」は、ドーパミンやアドレナリンが分泌される、興奮や高揚をともなう「楽しさ」(中略)疲れているあなたの脳に本当に必要なのは「リラックス」です。

ついつい、動画コンテンツやSNSを見てしまうクセをやめて、「ボーッとする」というリラックスをしたいものです。

悩みが消える究極の方法1”あきらめる”

このタイトルを見たとき、まあ、そうなんだよな。と納得せざるを得ませんでした。

僕の場合は「海外就職・移住をしたいという願望」があります。でも不安発作でなかなか挑戦できず停滞し、もがき苦しんでいるのです。

いっそ諦めてしまえば、楽になれるに違いありませんね。

この選択肢も、最後のカードとしては常に持っておこうと思います。

まとめ

というわけで今回は、「言語化の魔力(著 樺沢紫苑)」の感想というか、個人的に印象に残ったところをまとめてみました。

本書の主題の「言語化」の部分にはあまり触れませんでしたが、参考になる箇所はいくつかありました。

精神科医としての経験や、4千以上の質問に答えてきた樺沢先生だからこそ書ける、究極の「悩み」解消本だなといった感じです。

読みやすいので、気になった方は手にとって見てください。

では。

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